自分の身を守るために普段からどんなことに気を付けたらよいですか?

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(1)大切な約束事は書面にしておく

正式な「契約書」でなければ有効ではないと思う方も多いようですが,取り決めた約束事をどのような体裁でも書面にしておくことは大切です。
書面のタイトルは「覚書」でも何でも構いませんので,何も知らない人に見せても,それを読めば何を約束したのかが分かるように書いておきましょう。
その書面を作成した日付,お互いの署名・押印があればより強力な証拠となります。
素人が作成した書面だから無意味などと思わずに大切な約束事は書面にしておきましょう。

 

(2)書面を提出する前にコピーしておく

まさかトラブルになるとは思わなかったので,手元にコピーなどの控えをとらずに提出してしまったという方は多いものです。
そうすると,自分がどんな書面に何を記入して提出したか分からなくなってしまいますから,後から検証したり分析したりすることが難しくなります。

一方,手元に控え(コピー)をとっておけば,自分がどんなことを要求したり回答したりしたか即座に分かりますので,どちらにミスがあったのかが比較的速やかに解決することがあります。

 

(3)嫌なモノほど捨てずにとっておく

傷つけられたメール,中傷された手紙やビラ,プライバシーを侵害された写真,怒りをぶちまけた留守番電話,失礼なSNSコメントなど,嫌なモノほど,すぐにでも自分の視界から消したいと思うものです。
しかし,削除したり捨てたりしてしまうと,自分が被害を受けた証拠がなくなってしまい,後から法的な主張をすることが難しくなってしまう場合があります。
ですから,酷い写真,メール,ビラ,手紙など嫌なモノほど,いったん冷静になって,証拠として捨てずにとっておくことが大切です。

もちろん公開しておく必要はありませんので,秘密の場所に保管しておけば十分です。